20140820東電・広瀬社長、地下トンネルの凍結対策を今後も進める考え  福島

  • 10 年前
東京電力の広瀬直己社長は、工事が難航している福島第1原発の地下トンネルの凍結対策を、今後も進めていく考えを強調した。
広瀬社長は「なかなか、その9割方は凍っておりますけど、残り1割、なかなか凍らない状態が続いておりまして、本当に、ご心配おかけしておりますが。われわれ、全く諦めておりませんし、まずは、しっかり氷の壁を作るという方向で、やってまいりたいと思っております」と述べた。
広瀬社長が、「諦めない」と話した氷の壁の設置工事。
高濃度の汚染水がたまり続ける地下トンネルでは、タービン建屋との接続部を凍結管で凍らせて、汚染水を抜き取る計画が進められている。
しかし、これまで400トン以上の氷とドライアイスを投入しても、凍結には至っていない。
これについて、20日の県議会の全員協議会からは、その効果や方法に疑問の声が相次いだ。
自民党の佐藤金正議員は「(原子力規制委員会では)もう1度、考え直すべきじゃないかという、厳しい意見も出たり。考えている頭も、氷で冷やしたらいいのではないかという言葉を発した先生もいらっしゃったと報道されているんですが」と述べた。
東京電力では、凍結を促すために、新たに充てん材を投入する計画を進めていて、広瀬社長は、氷の壁の設置を、今後も進めていく考えを強調した。
広瀬社長は「ぜひ、われわれとしては、所期の目的の通り、何とか凍らせるという方法を、引き続きやっていきたいと思っています」と述べた。

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